@article{oai:hsuh.repo.nii.ac.jp:00008339, author = {倉橋, 昌司 and 猪股, 孝四郎}, issue = {1}, journal = {東日本歯学雑誌}, month = {Jun}, note = {P(論文), ラットでは,離乳期に固形食を与えた場合に比較し,授乳を持続させた場合に耳下腺アミラーゼ活性は明らかに低下する。成熟ラットでも,固形食にかわって液体食を与えると耳下腺アミラーゼ活性は著しく低下し,再び固形食に戻すと酵素活性は固形食を続けた場合の水準にまで回復する。これらの観察から,正常の耳下腺アミラーゼ活性を維持するには固形食の粉砕のための咀嚼運動に伴う種々の刺激が必要であると考えられている。このような考えが正しいとすると,液体食と同様に粉砕を必要としない粉末食の持続的摂取の場合も耳下腺アミラーゼ活性は低下することが予想される。事実,成長期のラットでは,成長に伴う耳下腺アミラーゼ活性の増加の程度は固形食摂取に比較し粉末食摂取の場合に低い。一方,成熟ラットでは,耳下腺アミラーゼ活性は粉末食摂取群と固形食摂取群の間で有意の差は見られない。ラットにおいて耳下腺アミラーゼ活性に及ぼす異なった食餌内容の影響を観察する場合,摂食行動に伴う耳下腺アミラーゼ活性の日内変動の存在を考慮しなければならない。夜行性であるラットの場合,耳下腺アミラーゼ活性は摂食量の少ない明期の終わり,暗期の直前に最も高く,摂食量の多い暗期の終わり,明期の始めに最も低い。そこで耳下腺アミラーゼ活性に及ぼす長期間の異なった食餌内容の影響を見るには,酵素活性の最も高い明期の終わりか,または一昼夜絶食の条件で測定しなければならない。しかしながら,これまで行われた粉末食摂取の耳下腺アミラーゼ活性に及ぼす影響を見た研究のうち,成長期の実験では酵素活性の測定時期が不明であり,また成熟期の実験では酵素活性の最も低い明期の始め(午前8~10時)に活性を測定している。従って,これらの実験結果から耳下腺アミラーゼ活性に及ぼす粉末食の真の影響を知ることはできない。そこで,本研究では,成熟ラットにおける唾液腺アミラーゼ活性に及ぼす粉末食摂取の影響を知る目的で,2および4週間にわたって粉末食を摂取したラットを一昼夜絶食後,その耳下腺アミラーゼ活性などを測定し,固形食摂取の場合と比較検討した。, The effect of powdered diet on salivary glands was investigated in adult rats. The wet weight of the parotid glands were determined after overnight fasting at 12 weeks of age. It was not different for rats fed a powdered diet for 2 or 4 weeks and of for rats fed a pelleted control diet for 4 weeks. The submandibular and sublingual glands were significantly heavier in rats fed the powdered diet than in rats fed the pelleted control diet. The amylase activity of both parotid and von Ebner's glands were similar in rats fed the powdered and the pelleted control diet. These results suggest that the stimulus accompanying the powdered diet induces hypertrophy of both submandibular and sublingual glands and maintains the amylase activity in both parotid and von Ebner's glands at a normal level in adult rats.}, pages = {21--26}, title = {<原著>成熟ラット唾液腺アミラーゼ活性に及ぼす粉末食摂取の影響}, volume = {17}, year = {1998} }