@article{oai:hsuh.repo.nii.ac.jp:00008398, author = {北所, 聡子 and 松本, 仁人 and 宮川, 博史 and 馬場, 久衞 and 二ツ川, 章二}, issue = {2}, journal = {東日本歯学雑誌}, month = {Dec}, note = {P(論文), 各種無機塩類による実験う歯の発生に関する一連の研究として,6属元素のテルル塩投与による歯牙への残留性について主として検討した。テルルは,化学的にはセレニウムに似た6属元素である。金属光沢を有する銀白色のmetalloidで遊離して存在するものもあるが,sylvinite,black telluriumなどの鉱石に含まれるものが多い。製品としては,bismuth鉱石の残渣から抽出される。工業的には,鋳鉄,合金,化学工業の触媒,ゴム製品,ガラスの色彩,冷凍装置の熱電材料などに広く使用されている。テルルの代謝については,Gmelinが1824年に発表して以来,吸収,排泄,蓄積など多くの研究が報告されている。動物に対する急性中毒,慢性中毒,ヒトに対する中毒では殊に産業中毒などに多くの研究がある。テルルは皮膚からも吸収され,これに接したヒトは特有なgallic呼気を排泄するという。またテルルは梅毒,肺結核の盗汗予防剤としても用いられたこともあるが,これによる種々の有害な症状もまた報告されている。このようにテルルは,社会的に広く存在する元素であるが,歯科学的分野における研究は少なく,これが実験的う歯の発生を増加させることは,興味あるところである。また,これに対する解毒剤としてBAL,ascorbic acidがあげられている。テルル単独ならびにglutathioneとの併用効果については,松本らの報告が,また,口腔内レンサ球菌叢の変動に関しては,馬場らが報告している。今回の研究の目的は,テルルが実験的う歯発生を増加させることを確認し,亜テルル酸ナトリウムを添加した飼料を与えたラットの歯牙への貯留性についてPIXE(Proton Induced X-ray Emission)法にて検討した。, Rats were fed a diet containing 0.1% sodium tellurite and 0.123% sodium tellurate for 12 weeks. The growth of the rats was markedly inhibited by the tellurium. The incidence of experimental dental caries was accelerated by the tellurium. A PIXE analysis did not detect tellurium in the teeth but tellurium was detected in the liver, kidney and spleen. These results suggest that the acceleration of dental caries by tellurium may be due to tropic disturbances.}, pages = {205--209}, title = {<原著>ラット実験う歯発生に及ぼす亜テルル酸ナトリウムの影響}, volume = {17}, year = {1998} }